海外活動拠点―オーストラリア

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オーストラリア開教地の沿革

オーストラリアでの開教活動は、現地の日系企業駐在者からの要望がきっかけとなって始められた。1993年に開教事務所が設置され、正式な伝道活動がスタートし、広くオーストラリアの一般社会へも開かれた伝道活動を行っている。今日までに4名が得度を受式。オセアニア地域初の浄土真宗寺院建立を目標に、伝道活動を展開している。
現在の開教事務所
現在の開教事務所
開教事務所の御内仏
開教事務所の御内仏

日本からオーストラリアへの移民が本格的に始まったのは、人種差別禁止法成立後の1975(昭和50)年以降だと言われている。日本とオーストラリアは貿易相手国であり、多くの日系企業がシドニーを拠点としている。そうした企業の一つであった現地法人トーメン(現・豊田通商)の当時の社長である大橋潔氏らが中心となり、1991(平成3)年に本願寺にシドニーへの寺院建立を請願したのが開教の始まりである。

翌1992(平成4)年4月、宗派として開教に向けての現地調査が実施され、法人設立が急速に実現の方向へ進み出したのである。同12月18日、オーストラリア政府より「Hongwanji Buddhist Mission of Australia」として法人設立が認可され、1993(平成5)年1月20日に宗派よりオーストラリアが「開教地」の指定を受けた。シドニー北部ニュートラルベイに開教事務所を設立し、本格的な伝道活動が開始された。

開所後間もなくして日曜礼拝を開始し、法要、仏事などを中心とした伝道活動を行い、またニューサウスウェールズ(NSW)州仏教連盟に於いては、オーストラリア人を対象とした仏教講座を担当。さらには茶道、書道などの文化教室を開催するなど、積極的な活動を展開していった。なかでも、1944(昭和19)年に起きた集団脱走事件で多くの日本人捕虜が命を落としたカウラでの式典において宗派として初めて追悼法要を行い、今日に至るまで欠かすことなく毎年厳修されている。

1994(平成6)年10月15日には、オーストラリア人として初めて2名が得度式を受式。うち1名は開教事務所より遠く離れているため、自宅にて日曜礼拝を行い、インターネットを活用して伝道活動を展開している。

1996(平成8)年8月には開教事務所をクローズネストに移転。病院チャプレン、NSW州仏教連盟を通じた他の仏教団体との連携強化、キリスト教を中心に他宗教との繋がりを築き、他宗教との合同での式典にも参加するなど、一層活動の幅を広げている。

さらに2002(平成14)年には開教事務所をリンドフィールドへと移転。加えて、開教事務所と開教使住宅とを一体化し、何時でも来訪者を迎えることの出来る環境が整えられた。

オーストラリア開教地では、オセアニア地域初の浄土真宗寺院建立を目標に掲げ、さらなる伝道活動を推進している。

ジョージ・ゲッテンビー師(最後列右)宅での入仏式
ジョージ・ゲッテンビー師(最後列右)宅での入仏式
(2009年3月15日)
お盆の法要参拝者
お盆の法要参拝者

海外活動拠点マップ

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